花粉症の季節ですが

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 気象庁によると、今年の花粉の飛散は例年の倍以上になり、また6月まで花粉が飛び続けるとのこと。ところで、日本で「花粉症」と言えば、まずスギ花粉によるものを思い浮かべますが、世界ではどうなのでしょう?

 まず、花粉症を英語で何と呼ぶのでしょうか?答えは"hay fever"です。昔は花粉が症状の原因とは考えられておらず、農夫が家畜の餌として蓄えられている麦わらの中で作業する春先に起こることから、この麦わらが原因と考えられ、"hay fever"(麦わら熱)と名付けられました。
 花粉症の原因となる植物は、日本では主にスギ( cedar )やヒノキ( cypress )ですが、イギリスではネコジャラシ( foxtail )というイネ科の植物、アメリカではブタクサ( ragweed )というキク科の植物です。国によって花粉症にかかっている人の率も異なり、イギリスでは 15-20 %、オーストラリアでは 40 %にも達します。
 では、その花粉症にかかる率の高いオーストラリア出身で、御自身も花粉症に悩んでいる Felicity 先生に、オーストラリアの花粉症事情を説明していただきましょう。

Hay fever in Australia

 Come springtime, many Australians suffer from hay fever. A lot of flowers bloom at this time, and so there is a lot of pollen in the air. In particular, Wattle, a native Australian flower, produces a lot of pollen and affects many people.
 In order to avoid hay fever, many people avoid bringing cut flowers into the house, and may also take anti-histamine medicines, such as Claratyne, Beconase or Rhinocort, which stop the symptoms of hay fever.
 I think hay fever is a cruel trick of nature, as it limits your enjoyment of such a beautiful time of year!

オーストラリアの花粉症

 春が来ると、多くのオーストラリア人が花粉症に苦しみます。たくさんの花がこの時期に咲くので、空気中に花粉がたくさん存在するのです。特に、オーストラリア原産の「ワトル」という花が花粉を多く出し、多くの人に影響を与えます。
 花粉症を防ぐために、多くの人が家の中に摘んだ花をもって入らないようにします。また「クララタイン」「ベコネーズ」「ライノコート」といった、花粉症の症状を止める抗ヒスタミン剤を飲むこともあります。
 花粉症は、1年のたいへん美しいこの時期の楽しみを奪う、残酷な自然の仕打ちだと思います。

訳者注:

南半球にあるオーストラリアの「春」は、日本とは半年ずれていて9〜 11 月になります。
花粉症について、もう一つ海外と日本の違いを。日本では花粉症対策に「マスクの着用」がありますが、海外ではほとんど見られません。日本人のマスクを見て、「大気汚染か?」「伝染病か?」とびっくりする場合も少なくないようです。