4 エジプトの正月

 どんな暦でも正月が「1月1日」だとってしまいますが、イスラム暦の正月は、イスラム暦9月(断食月「ラマダン」)の明けたときになります。ただ、イスラム文化圏には「これがイスラム」とひとくくりにできないほど多様な文化がありますので、ここではエジプトの例を紹介します。
 ラマダンの期間は、太陽の出ている間、妊婦や兵士を除けば水も飲んではいけないので(日没後はよいが)、このラマダンが終わるのを、誰もが待ちわびているのです。ちなみにラマダンの終了は、その土地の聖職者が夜空を見て、月の状態を目で確認しないと宣言されません。つまり、天候等の理由で月が見えなかった場合、1日延期ということもあるようです。ラマダン明け前は学校も休みとなり、子供たちは家の掃除をしたりごちそうの用意をしたりします。
 そしてラマダン明け宣言と同時に、3日間の「イード休暇」の期日も発表されます。イード初日の朝、多くの人がモスクに礼拝に行きます。その後晴れ着を着て親類・縁者を訪問し合い、お祭りの挨拶を交わします。どの家にもごちそうがありますが、ラマダンで食べられなかった分をここで食べるのでしょう。子供たちには日本の「お年玉」のような習慣もあります。
 とにかくラマダンの期間は静かに暮らしているので、イードは楽しく過ごすのが大切なようです。

KGV13号の
トップに戻る


外国の正月トップへ

オーストラリアの正月

韓国の正月

中国の正月

エジプトの正月

その他の国の正月